速度と質の話

ミスが多いのですがどのようにすれば減るでしょうか?というご相談を頂戴しました。ミスにも様々ありますが、結論、気合によってなんとかなると考えています。ダルビッシュ選手は、こう言っています。

「体によければどんだけ不味くても食べるし、

 体に悪ければどんだけおいしくても食べない」

「つまり、食事なんて、つまるところ意志の問題」

これには、近いものがあるのではないかと考えています。気合いでミスを見つけて、潰す。この連続です。一度完成したと思ったら、自分を疑う。常に疑い続ける。逆に、ミスを炙り出すスタンスで再度チェックをする。それでも最初の内は、絶対に見落としが出ますので、なかなか減りません。ミスを防ぐための仕組みは確かにあり、色々な仕組みが考案されます。例えばミスを無くすためのチェックリスト。しかし、これを作ったとしても、チェックする人がどれくらいのテンションでチェックするかによって変わります。つまりミスを多発している人がチェックリストを作ったところで、ミスをしてしまうことに対する気合の入れ方が甘ければ、どれだけ見た目がビューティフルな仕組みをつくったとしても、必ずミスは発生するということです。なので、メンタルの問題が大きいのではないか、と考えるようになりました。仮に入社してからミスが2つしか許されていない組織だったとしたらどうでしょうか。1回のミスがイエローカード、2回めのミスでレッド、即クビ。この場合、どれくらいのテンションでミスをチェックするでしょうか。ここで、あ〜確かにミスしないわ。クビになりたくないもん。って思ったのであれば、それは気合の問題です。一方、仕組みで解決できる問題もあります。たとえばフォーマットが見づらい。ミスを誘発するような設計になっている。全てのエクセルの中身が数式ではなく値で入っている。こういった場合、数値は大概、ずれます。これは仕組みで解決できる問題です。というわけで、 気合x仕組み でミスは極小化できる、と考えています。尚、量→質の転化に関しては、どれだけパーフェクトかつ自分の中での最高のアウトプットを出せたか、の量で決まり、粗いアウトプットの量をいくら積み上げても、質転化は起きない、という仮説を持っています。