申騒ぐ

昨日、日経平均株価は前週末比479円安の1万7,218円まで下落し、年初から6日連続での下落となりました。本日は7日ぶりに反発しましたが、引き続き不安定な状況は続くと思われます。年初6日連続での下落は戦後、1950年に日経平均の算出が開始して以来、史上初の出来事です。

申年は「サル騒ぐ」といって株式市場が騒がしく動く年と言われていますが、今年は年初から中国の景気不安とイラン・サウジ2国間の緊張が高まったこと、そこに追い打ちをかけるように北朝鮮の水爆実験成功の報道が入り混じり、まさに動乱の年始となっています。

円高になった際、大きく影響を受けるのは為替と輸出です。インバウンドに関しても影響は軽微ではないと思います。ただし、足元だけ見ていても本質は見えません。例えば原油安は、短期的には運転者へのメリットが大きく、需要が高まりますが、長期的に見れば、4~5年後に使うガソリンを採掘している「現在」に十分な採掘費用が割けず、長期的には値段が暴騰する可能性が生じています。

物事には表と裏がありますので、何かニュースや出来事に触れた際は、あえて時間軸をずらしたり、背景を考えるようにしています。”「L」の字で考える”という思考法は、前職の上司に教えていただいたもので、とても活用させていただいています。さわりの部分のみですが、丁度Mediumで記事にされていたので、もしよかったら見てみてください。

[情報を取る深さについて]