初日

今日は、グランフロントオフィス初お披露目の日でした。随所に考え抜かれた拘りが溢れていて、かつ、最後まで不可能を可能にすべく動かれていた姿勢がデザインに投影されていて、とても感動しました。

ただ一点思うのは、人間の感動は時間によって薄れてしまうということです。今日、とても感動したオフィスでも、明日そして明後日とオフィスへ来る度に、いつしか、当たり前になっていきます。これは、初めて行く場所へ向かう時間と行き慣れた場所へ向かう時間とでは、同じ時間だったとしても経過する時間が違って感じられるように、人間の視覚と記憶に関わる生理的な機能のため、避ける事が出来ません。

ただし、感動が薄れたとしても、いつまでも感謝を忘れてはなりません。今日、私が執務しているオフィスは、自分が成し遂げた偉業によってもたらされているわけではありません。過去の血と汗と涙の結晶が具現化してオフィスという固定資産に変わっているだけです。僕は、ビジョナリーカンパニーを創るために大阪に来ました。これが成し遂げられなければ、僕の人生に生きる価値はありません。ただ、それだけです。