想像

人間は判断を下す時に様々な感情が交錯します。例えば朝起床して「眠い」という感情と「会社に行こう」という感情が交錯します。(「会社に行こう」は更に因数分解可能ですが、本旨から逸れるため割愛します。)そこで、「会社には行くが眠いので二度寝しよう」という判断を下したとします。ここで一つのリスク - 深く眠りすぎることによる寝坊 - が発生しています。このリスクについての見込みを誤るとミスを犯します。この問題の解決策として考えられるのは、「想像すること」です。

判断で迷った時に、行った場合と行わなかった場合のケースをそれぞれ想像します。日本は偉大な先人たちのお陰で極めて安全になっており、事件に巻き込まれる確率は、世界の中で相対的に低い国です。そのため、「悪い方の想像」を見誤りがちになっているのではないか、というのが現在の仮説です。何か問題が発生した時に「多分大丈夫だろう」という思い込みが全ての元凶ではないでしょうか。

悪いパターンを想像すると、手元にある選択肢の中でどれを選択すべきかという検討に、中長期の時間軸が追加されます。やらなかった後悔や過ぎてしまった時間、失ったものは取り返すことが出来ませんので、最大限発生しないように努めながら、仮に発生してしまった場合はすぐに対処を行うべきです。

英語を喋れるようになる方法、という例があります。「今回こそ絶対に英語を身につけるぞ!」と思ったあなたの元に、秘密組織がやってきました。

「今日から3ヶ月後に、英語が身についたかどうかのチェックをします。英語が身についていないと組織が判断した場合、あなたを殺します。」

極端な例ですが、こういった感覚で英語を学ぶことと、目の前の物事を判断することとでは、大きな差は無いと考えています。ネガティブに考え、ポジティブに産んで行きましょう。