ワンストップでお買い物が完結することの利便性

言語が分からない土地で、初めて訪れる店。誰に頼っていいかも分からない環境下では、「買いたいものを買う」という目的を達成したいと考えた時に、ふと自分の身に立って考えてみると、どのような感情を抱くでしょうか?

私なら、なるべく、買い物をする「場所」を最小限に抑えたい、と思うはずです。なぜなら、次に行くお店で、自分が買いたいものが売っている、という確信が無いからです。行き慣れた場所、地域であれば勘が働きますが、初めていく場所、更に海外であれば尚更、どこで何が売っているのか、ましてやいくらなのか、全く分かりません。そういった意味では、 LAOX, ドンキホーテ, マツモトキヨシ, ビックカメラ のような、1店舗で様々な種類の品物を取り扱っているお店の人気が訪日客の間で高いのも非常に合点がいきます。

そして2016年、更に訪日客の消費行動は2歩も3歩も進み、これまで何の疑いもなく上記の店舗から買っていた消費行動から、「価格比較」という軸が生まれてたように感じます。家電量販店でも、最も安いお店で買う。価格差が大きい商品であれば、尚更「ラストワンマイル」での勝負が激化します。2016年、メディアは購買から体験への変遷を取り上げる傾向が強いですが、各地域の店舗などを視察している現場の感覚からすると、まだまだ、爆買いが終焉するようには、到底思えません。