「シンプルが好き」と「気が短い」の違い

本日は一般的な会計年度における新年度ですね。今から、新年度とは全く関係ない話をします。私は数年前からシンプルなものが好きです。華美なものに頓着が無くなったのと、子供が産まれたりしてシンプルに所得が減ったことが理由です。

シンプルで高いものもあるのですが、シンプルで安いものを求めると、割りと品質がそこそこなものが多いような気がしています。そういった背景もあり、あまり華美なものに対して興味はそそられなくなりました。

ちなみに、Safariという雑誌に載っているような白いTシャツで1万円くらいするもの、あぁいった類のシンプルさは僕の中では「シンプルの顔をした華美」だと思っています。一度、中国の友人に「洋服がダサすぎる」と詰められた時は、しばらく立ち直れずにいました。予断ですが、その友人には「歯が汚い。先進国の色じゃない」という指摘もいただき、それ以来歯医者に定期的に通うようになりました。

本題ですが、シンプルなものが好き、シンプルな意思決定を是とするというのと、気が短いということ、この2つはしばしば混合されて考えられているような気がしたのですが、違うぞということを伝えたく筆を取りました。

すこし矛盾して聞こえるかもしれませんが、気が短いという事によるビジネス上のメリットは結構有るような気がしています。スピード感を持って物事を進めようと思った時、複雑性は致命的なリスクとなるからです。

もちろん、世の中シンプルなことばかりではないのですが。僕がビジネスをしていて困る状況は大きく言ってふたつあります。ひとつは、急な期限を言われることです。これはなかなか困ってしまいます。そしてもうひとつは、もともとの合意から話が変わってしまうことです。

どちらにも共通していえることは、設定したゴール地点でのクオリティが落ちることです。それは僕の中ではシンプルではありません。つまり、ゴール地点のクオリティを高めたいから、シンプルに進めたいという強い思いがあるのです。さて、部屋の掃除でもしよう。