鹿児島に行ってきました

少しづつインターネット広告業界に戻り始めています。先週は機会があって鹿児島で行われたブランドサミットに参加してきました。改めて、マーケティングは誰が言うかが大事だなということを認識しました。オピニオンリーダーたる御仁が、みんなが思う「そうだよなぁ」

と頷けることをしっかりと言語に落とし込んで定義して、わかりやすいコンセプトに味付けをして、そのコンセプトを広めることによって、一定期間のスタンダードが形成される、ということ。もともと7年前にこの業界の門をくぐったときにはよく分かっていなかった力学や、ポジショニング、今のトレンドによって形成される渦のようなものが見えてくるようになり、得る物の多い1週間でした。では、若手のベンチャー企業には何もできることはないのか?というと、そうではないと考えています。ベンチャー企業の戦い方は、一点突破。限られたリソースと未熟な経験を逆に武器にして、ガンガン突っ込んでいく。結果、気付いたらどの古参よりも突き抜けたことをやっていて、凡百のプレイヤーたちよりも圧倒的に突き抜けたNo.1分野があることによって、様々な人々が意見を聞きに来る、という状態が理想的だと考えています。2011年、アドテックに何も分からないままブースを出し、2012年に少し大きめのブースを出してパネルディスカッション的なものを実施したり、と当時は本当に手探り状態でのスタートでしたが、今となってはその会社をマーケットで知らない人は居ないという状況になりました。小さい力でも最初に押してみるということ、そして継続的に押し続けることによってのみ、重たい弾み車が回っていくということを実感しました。人も法人も、ポジショニングを明確にすることによって、持論を構築することができるようになります。持論を継続的に展開する、というのも市場で自らの存在を確立していくためには重要なプレイの一つです。マーケティング業界に入ったばかりの人、これから存在を際立たせていきたいという方は、自分のポジショニングから考えうる最も効果的な持論を戦略的に展開していくのが良いと思います。繰り返しますが、ポジショニングとポジショントーク、これがすべてです。マーケティングという業界においては特に、何を言ったかではなく誰が言ったか。何を言っていたかではなく、何を成したのかが最重要視されるということです。若いベンチャーが頭角を表しにくいこの業界に、もう少し深く頭を突っ込んで行きたいと思います。