トライさせる文化作り

失敗を恐れずにトライさせる文化を、出来るならば会社でも家庭でも作っていきたいなと考えています。もちろん権限には責任がセットでついてくるのですが、人間は自分の器と照らし合わせて適度なボリュームの裁量と責任を任されて、そこに使命を感じることができれば - まさに「任命」- その任務を全うしようとする気がしています。そして、少しづつ困難な任務を達成していくことで自分自身のスキルが上がっていく、というスパイラルになっているのではないでしょうか。


先日放映されたカンブリア宮殿でも「銀木犀」というサービス付き高齢者向け住宅を運営している企業が特集されていましたが、そこでは過度なケアはせず、入居者同士と自分自身の自律的な行動+助け合いによってコミュニティを成り立たせており、職員はなるべく一歩引いて空気のような状態を纏いながら緊急時にはクイックに介入できるようにしているとのことでした。その結果、コミュニティマネジメントはかなり上手くいっており、身体機能のリハビリに効果が見られている入居者がおられたり、稼働率も98%とたいへん人気なんだそうです。


自分が影響を与えうる人に対して、失敗を恐れてトライさせないようにしたり、チャレンジをする前から否定するという事は、その人の未来の可能性を否定している事に繋がっていると考えています。もちろん経営判断上、任せられることと任せられないことはどうしてもあり、それは人によっても違ってしまうので万人に対して何もかもをお任せするということはできないのですが、出来る限りトライしてもらい、その失敗も成功も自分自身にダイレクトに吸収してもらえるような文化を作っていけたらなと思う今日このごろです。