しがらみのマネジメント

最近、社会で生きていく上で、自分は何度矛盾と戦わなければならないのだろうか、ということに何度も頭を悩まされます。すごく簡略化して考えると、自分らしく生きるということと、しがらみが増えるということはトレードオフだというのが前提です。それからもうひとつ、しがらみが増えれば増えるほど、言いたいことをストレートに、シンプルに言うことができなくなっていくという前提に立脚しています。外から見ればものすごいスピードで動いているように見える企業も、企業の規模が大きくなればなるほど、意思決定のプロセスが複雑化していく中で、スピードのトレードオフに悩まされているのかもしれません。ステークホルダーが増えれば増えるほどシンプルな意思決定は難しくなっていき、総合的な意思を尊重していかなければなりません。会社が公器になるというのは、そうしたプロセスを受容し、昇華していく過程なのかもしれません。大人になってしがらみをマネジメントする側に回るのか、まだもうすこし少年のままで居させてもらいワガママを言わせてもらうのか、生き方を選ぶのは自分自身です。一度しか無い自分の人生を、自分らしく生きること。言葉にするとシンプルすぎるくらいシンプルですが、実現しようとするとこの上なく難しい至上命題のような気がします。