あなたが持っている「特別な何か」とは?

先日採用に関わる機会があり、ふと自分自身と会社の仲間を見渡して、「特別な何かを持っていることの重要性」について、考えが及びました。面接でタフな質問をしたわけではないのですが、いつか、自分が「特別な何か」を証明する必要性に迫られた時に、何が言えるだろうか?ということを考えていました。


例えば、とある会社は特別な人材を多く排出している。だから、その会社に(その時期に)所属していたということは、社員は「特別な何か」を持っている。(もしくは、可能性が高い。)という考え方もあります。あるいは、資格や学歴といった表明の方法もあるでしょう。他人からの評価、レピュテーションによるものもあるでしょう。重要なポストになればなるほど、転職時にレファレンスチェックが入ってくる可能性は高くなります。その時、自分自身が表明できるものは何かあるでしょうか?自分自身の特殊な能力は、特殊と言うだけあって、戦略的に獲得できることが確約されているわけではなく、自然と会得できるものでもないと思います。非常にシンプルなこと - 例えば正拳突き - だとしても、自己と向き合い続ければ新たな境地を迎えることもあるかもしれません。こればかりは、自分自身がその時その瞬間で求められるスキルを有しているかによって評価の軸が異なるので事前準備が難しいのですが、武器は多いに越したことはなく、習熟度は高いに越したことがありません。そして欲を言えば、希少であること。


人々が特別な何かを持ち寄って一つの組織を運営していくことが、組織における最大多数の最大幸福なのかもしれません。