音楽のある世界

音楽プロ200人が選ぶ本当に歌が上手いランキングNo.1 というのを見ました。1位は玉置浩二さん、2位が久保田利伸さんというランキングでした。玉置浩二さんの歌は「ワインレッドの心」しか存じ上げなかったので様々な作品をお聞きしましたが、ランキングになるほど、と思う部分がありました。

それは「表現の幅」でした。プロとして活動されている歌手の皆様は、当然全員が非凡なレベルまで歌唱力を研ぎ澄ましておられるのですが、玉置浩二さんの場合、表現の幅が異常に広いということを感じました。

久保田利伸さんも様々な歌手と一緒に歌われている曲を聴いていると、その表現の幅が広いことが分かります。歌が上手い、というのは何に起因しているのか不明確でしたが、その理由が分かりました。

一方で、このランキングに乗っていないが、売れている歌手の方々は山ほどいます。そうした方々がランクインしていない理由は、最終的に「自分っぽく」なってしまうからではないか、と感じました。この「自分っぽさ」があるから歌手としてやっていけるのですが、「滅私」して、その曲のストーリーに合わせた表現をすることができるというのはまた違ったスキルです。

玉置浩二さんが対談の中で「歌は50歳から(が勝負)だと思ってずっとやってきた」と発言されていたのも非常に印象的でした。デビュー後、長きにわたって歌手活動を続けられている方は本当に少ない中で、玉置浩二さんは現在も精力的にライブ活動をされています。

表現の幅と、目線の置き方。非常に勉強になりました。